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ジャック・ブライマー/モーツァルト・管楽セレナード/ディベルティメント全集(英 DECCA SDDL405-9)

「ロンドン管楽合奏団」は、クラリネットのジャック・ブライマーが主宰していたアンサンブルで、その当時のイギリスの木管の名手を集め、かなり高い水準キープしています。
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クラリネット、オーボエ、ホルン、ファゴット。この一風変わった編成の室内楽は、モーツァルトが残した意欲作またそれらの調和がことのほか美しいことに驚嘆させら。英デッカの優秀録音も手伝って各楽器が手に取るように認識でき、またそれらの調和がことのほか美しいことに驚嘆させられます。
モーツァルトの管楽器に対する扱いの卓越ぶりはいまさら言うに及びませんが、それにしても、特に、比較的新しい楽器であるクラリネットをこの時代にここまで自由に表現できる作品を書いた人はいなかったのではないでしょうか。
ブライマーのクラリネットがまたこよなくいい音を出しており、モーツァルトの、それこそ天から降りてきたとでも形容しようのない旋律を響かせています。FFSS 録音の長所を十二分に享受したと云いたくなるような素晴らしい録音です。